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自伝作成プロが教える10の秘訣

1. テーマ設定:自分史の核を見つける

1-1. なぜ自伝を書きたいのか?動機を明確にする

自伝作成の第一歩は、「なぜ書きたいのか?」という動機を明確にすることです。家族へのメッセージ、自身の功績の記録、人生の振り返りなど、目的によって内容も構成も大きく変わります。明確な動機を持つことで、執筆のモチベーションを維持し、読者を引き込む力強い作品に繋がります。

1-2. 絞り込みが成功の鍵:テーマを具体的に定める

人生の全てを網羅しようとすると、散漫な内容になりがちです。特定の時期、出来事、テーマに絞り込むことで、より深い洞察と共感を生み出すことができます。例えば、「起業までの道のり」「子育てを通して得た学び」など、具体的なテーマを設定することで、読者にとって分かりやすく、興味深い自伝になります。

2. 構成案作成:ストーリーの設計図を描く

2-1. 時系列テーマ別か:最適な構成を選ぶ

自伝の構成は大きく分けて、生まれたときから順に記述する時系列型と、テーマごとにまとめるテーマ別型があります。時系列型は人生の全体像を捉えやすく、テーマ別型は特定のテーマを深く掘り下げるのに適しています。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分のテーマに最適な構成を選びましょう。

2-2. 章立てで全体像を把握:読者への道標を作る

構成案を作成する際には、章立てを明確にすることが重要です。各章のタイトルを付けることで、読者は自伝全体の流れを把握しやすくなります。また、執筆する際にも、各章の目的を意識しながら進めることができるため、スムーズな執筆に繋がります。

3. 情報収集:記憶の断片を繋ぎ合わせる

3-1. 記録媒体を活用:写真、日記、手紙からヒントを得る

過去の記録は、記憶を呼び覚ます貴重な手がかりとなります。古い写真、日記、手紙などを改めて見返すことで、忘れていた出来事や感情が鮮明に蘇ってくることがあります。これらの記録媒体を積極的に活用し、情報収集を行いましょう。

3-2. 関係者へのインタビュー:多角的な視点を取り入れる

自分史は、自分だけの視点で描くだけでなく、周りの人からの視点も取り入れることで、より深みが増します。家族や友人、同僚などにインタビューを行い、当時の様子や自分の印象を聞いてみましょう。客観的な視点を加えることで、より立体的な自伝が完成します。

4. 執筆開始:想いを言葉に変える

4-1. 書きやすい部分からスタート:完璧主義は捨て去る

最初から完璧な文章を書こうとすると、筆が進まなくなってしまいます。まずは書きやすい部分から始め、徐々に全体を構築していくことが大切です。完璧主義を捨て、自由に書き進めてみましょう。

4-2. 読者意識:誰に伝えたいのかを常に意識する

自伝は、誰に読んでもらいたいのかを意識しながら書くことが重要です。家族に向けて書く場合は、個人的なエピソードを多く盛り込み、一般読者向けの場合は、普遍的なテーマやメッセージを伝えることを意識しましょう。読者層を意識することで、より共感を得られる作品になります。

5. 推敲・修正:客観的な視点で磨きをかける

5-1. 時間をおいて読み返す:客観的な視点を取り戻す

書き終えた原稿は、一度時間をおいてから読み返すことが重要です。執筆直後は、自分の視点に偏っているため、客観的に評価することが難しくなります。時間を置くことで、客観的な視点を取り戻し、修正すべき点が見えてきます。

5-2. 第三者からの意見:客観的な評価で質を高める

信頼できる人に原稿を読んでもらい、客観的な意見をもらうことも効果的です。自分では気づかなかった点や、分かりにくい表現などを指摘してもらうことで、自伝の質を高めることができます。

6. タイトル決定:読者の興味を引きつける

6-1. 内容を的確に表す:キーワードを盛り込む

タイトルは、読者が最初に目にする部分であり、自伝の内容を端的に伝える重要な要素です。自伝のテーマやキーワードを盛り込み、内容を的確に表すタイトルを考えましょう。

6-2. 魅力的な表現:読者の好奇心を刺激する

読者の興味を引きつけるためには、魅力的な表現を用いることも重要です。例えば、「~の軌跡」、「~への挑戦」といった言葉を使うことで、読者の好奇心を刺激し、手に取ってもらえる可能性が高まります。

7. 装丁・デザイン:作品の魅力を引き立てる

7-1. 表紙デザイン:第一印象を左右する重要な要素

表紙は、読者が最初に目にする部分であり、自伝の第一印象を左右する重要な要素です。プロのデザイナーに依頼するなどして、魅力的な表紙を作成しましょう。

7-2. 本文レイアウト:読みやすさを追求する

本文のレイアウトも、読みやすさに大きく影響します。適切なフォントサイズ、行間、余白を設定することで、読者がストレスなく読み進められるように配慮しましょう。読みやすさは、読者満足度を高めるための重要なポイントです。

8. 出版方法の選択:目的に合った方法を選ぶ

8-1. 商業出版:広く読者に届けたい場合に最適

商業出版は、出版社を通して書籍を出版する方法です。多くの読者に自伝を届けたい場合に適しています。しかし、出版社の審査を通過する必要があるため、出版のハードルは比較的高くなります

8-2. 自費出版:自分のペースで出版したい場合に最適

自費出版は、費用を負担することで、自分のペースで出版できる方法です。出版までのスピードが速く、自由度が高いことがメリットです。近年では、オンラインで簡単に自費出版できるサービスも増えてきています。

9. 広報活動:作品の存在をアピールする

9-1. SNSを活用:情報発信で認知度を高める

自伝を出版した後は、積極的に広報活動を行い、作品の存在をアピールすることが重要です。SNSを活用して情報発信を行うことで、多くの人に自伝を知ってもらうことができます。

9-2. イベント開催:読者との交流を深める

出版記念イベントや講演会などを開催することで、読者と直接交流する機会を設けることができます。読者との交流を通して、作品への理解を深めてもらうとともに、新たな読者獲得にも繋がります。

10. 著作権の理解:法的知識を身につける

10-1. 著作権とは:創造物を保護する権利

自伝を出版する際には、著作権に関する知識を身につけておくことが重要です。著作権とは、創作物を保護する権利であり、無断で複製や改変されることを防ぐことができます。

10-2. 引用のルール:適切な範囲で使用する

他人の著作物を引用する場合は、著作権法で定められたルールに従う必要があります。引用の目的引用部分の量出典の明示などに注意し、適切な範囲で引用するようにしましょう。